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気ままな誰かが気の向くままに何かを書く場所。PBCサイト『真!学園戦国伝』に居る誰かの住処。
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もう4月なのに、なんで向かいの家の屋根に雪が積もってるんだろう。


何回か触れましたが、私は九州は大分在住の人間です。
が、基本的に暖かい気候な筈なのに、局地的に寒い場所がある地域に住んでいるからなのか
春でも時々雪が見れます。(九州なのに)
こっちでこんなって事は、関東から上はどうなってるんだろうかと想像するとちょっと恐いこの頃。
…子供の頃は、雪が降っただけでうれしかったんだけどなぁー…。
今ではこんな風景を見るたび「氷のフォルスが暴走している――!?」とか想像するようn(暗転)

まぁ、あいも変わらずな私の超個人的な趣味は置いておいて――。


その日は、どんな空も朧な夜だったと言う――。

常夜の中で、大きく体ごと背伸びするように、一人の少年が腕を空へと引っ張る。
見えてるか定かではない月の影を追うかのように、伸びていくかのように。
――情景に溢れた、と言うのはこんな気持ちを言うんだろうか。

…今ここで何気なしに問うたとしても、応えは帰って来ないだろうが。

「しっかし、最後にこんな事をやるなんざ…アンタもアンタで変わってますねぇ」

その変わりに河川のせせらぎを背に聞えたのは、まるで心底呆れたかのような男の声音。
鉄の鎧に包まれた身から覗く、その紅い瞳は尚も『本気か?』と問いかけるような光を宿していた。
まるで、何かの顎を象ったかのような黒い兜から流れる長い金髪だけがふわり、揺れている。
それは彼自身の、一種の途惑いを示唆しているような風にも見えただろうか――。

「まぁね。…けど、君だって約束してくれたじゃない。
 ――いつか、君が納得してくれたらこの願いを聞いてくれるってさ。」

静かに弾ませた少年の声。――振り向いたその拍子に、髪を留めていた鈴が音を転がす。
迷いも恐れも無い、呆れるほど人の良さそうな表情を浮かべたこの時の彼が
存外に頑固だという事を、昔から男は知っていたから。ただ、やれやれと溜息を零すしか無かった。

それでも――。


「しょーがないですねぇ。…確かに約束したのは俺の方ですし。
 今更ここで約束を反故にしたら手が着けられなくなるのも判ってます、から――。」


楽しみじゃなかったと言えば、嘘になる――。


「全力全開で後3分だ。――それ以上、俺は外には留まれねぇ。
 ……間違っても途中でギブアップなんざするんじゃねぇぞ、"ご主人(マスター)"」


鉄の獅子が構えた槍。大気のマナで構成されたその虚ろな切っ先が月夜を映し


「言われずとも、と応えておくよ。――"相棒”。」


そこで流れた言葉は引き金になり、吹き抜ける風すらも心を削る刃と化した時

少年もまた、今はただの抜け殻となったその蒼き剣を構える。



4月1日。エイプリルフール。
何処までも馬鹿らしい事の欠かないその日に、何処までも虚ろなリアルで結んだ証を二人は求めて。


――その儚き刻を、幾重にも刻んだ。




リハビリの積りで抗争中に書いてた残骸。
多分、こっそり最後にはこんな事してたんじゃないかなー…と言うオチ。

何処までも厨っぽいのは仕様です。はい。
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